高血圧改善マッサージ

前回、血圧に影響がある筋肉の部位が「ふくらはぎ」であることと、そのトレーニング方法を紹介しました(高血圧改善トレーニング)。

今回は、ふくらはぎの凝り固まり、痛み、について書いてみたいと思います。

ふくらはぎの硬化・凝り・痛み

私は生理的な専門知識に乏しいので、体験を元に話を書いていきます。

私は子供の頃、水泳部に所属し、夏になると毎日泳いでいました。疲労からか泳いでいる途中でよく、こむら返り(足がつる)を起こしていました。こむら返りの原因は、疲労や栄養不足と言われていますが、その頃はしょっちゅう起こっていたので半ば癖になっていたのではないかと思います。親や先生には、「風呂でふくらはぎをマッサージするとよいよ」と言われてやってみたものの、余計に痛くなる、足が重くなる、という理由で一日二日で止めてしまいました。

大人になっても月に数回、主に睡眠中に、こむら返りが起こっていました。こむら返りが起こっても暫くすると正常に戻るし、ふくらはぎには押すと硬くて、物凄く痛い部位がありましたが、「そんなもの」と思っていたので気に留めませんでした。

ふくらはぎの凝りと高血圧

最初となる原因は様々でしょうが、筋肉が硬くなっていたり、凝り(コリ)、痛みがある場合(筋硬結)は、その部位の血管が圧迫され血流が阻害されます。

私の場合は長い年月の間に、凝りの周囲の筋肉も少しずつ血流が阻害されていき、さらに筋力が低下したため、ふくらはぎの全体的な血流も悪くなったのではと思います。

ふくらはぎは心臓に血液を送り返す、重要な機能(第二の心臓)を担っています。ふくらはぎの血流が悪くなると、高血圧に繋がっていきます。

ふくらはぎマッサージ

ふくらはぎの凝りや痛みを解消するためには、マッサージをするとよい様です。何か難しそうですが、ふくらはぎの硬いところや凝り、痛みがあるところを押したり揉んだりするだけでOKなのです。ただ次の手順を守った方がよいでしょう。

注意: このマッサージは高血圧症の方には危険な場合があります。最初は十分に注意し、慎重に実施してください。
  1. 片脚ずつマッサージをします。マッサージの範囲は「かかと」から「膝」辺りまでです
  2. 脚の「下面」「左側面」「右側面」「上面」をそれぞれ、両手の指で押しながらマッサージします。
  3. 脚の下方(かかと)から上方(膝)まで、下から上に向けてマッサージします。
  4. 最初、脚の各面を下から上に2~3回程度マッサージをして、凝り・痛みがある箇所を特定しておきます。
  5. 一面のマッサージが完了した後に、凝り・痛みがある箇所を入念にマッサージします。
  6. マッサージは毎日行います。
  7. 血圧が特に高い方は、最初の内は軽く押すマッサージだけで様子を見ます。
  8. ある程度マッサージが進展したら、膝裏や太ももの方までマッサージをします。

B及びCは脚を満遍なくマッサージすると共に、凝りや痛みがある箇所を確認するため行います。マッサージを行っている内に、今まで痛くなかった箇所が急に痛くなったりします。脚の状態を確認する意味でも重要です。

ふくらはぎマッサージにより血流を促進させると、筋肉の凝りや痛みの原因物質やリンパ腺の淀みが解消され、新鮮な酸素や栄養素が供給され、徐々に筋肉が健康を取り戻していきます。

私の場合ですと、1日2回毎日マッサージを行ったところ、大体3ヶ月ぐらいで凝りや痛みがなくなりました。痛い箇所は2・3週間揉み続けると、徐々に痛みが引いていきますが、今まで痛くなかった他の箇所が痛み出します。これは特定の箇所で血流が改善しても、発覚していなかった他の箇所で血流が阻害されるためではないかと思います。それだけ複合的に、脚の筋肉が劣化していたようです。治るまで3ヶ月間は、脚が痛くて重い感覚が続きました。また、ふくらはぎが痛くなくなったら、こむら返りも起こらなくなりました。

マッサージは入浴中に行ってもOKです。湯船に浸かった状態でマッサージすると、とても気持ちよいのですが、血流が急に改善されるため、「のぼせ」てしまうことがあります。私も3回位気分が悪くなったことがありました。お風呂でマッサージする場合は注意してください。

ふくらはぎマッサージについては、たくさん本が出版されています。興味がある方は読んでみてもよいでしょう。(2014.05)