筋肉の衰えが高血圧の原因だとしても、単純に筋トレをするだけでは高血圧は治らないようです。
血圧に影響する筋肉の部位
更に調べてみたところ、血圧に大きく影響する筋肉の部位があることがわかりました。それは心臓から最も離れた場所にある、脚の筋肉です。心臓から脚に送り込まれた血液(動脈)は、脚の筋肉の屈伸運動を利用して心臓に送り返されます(静脈)。特に「ふくらはぎ」は第二の心臓と言われているそうです。
私は第二の心臓と言ったら足の裏だと、思っていましたので???となりました。足の裏は「つぼ」の観点から、第二の心臓と言われているようです。そして、ふくらはぎは血液を心臓に送り返す、文字通り心臓に近い役割を果たしています。
ふくらはぎや脚の筋肉の動きが弱くなったり硬くなったりして機能不全になると、血液を心臓に送り返す力が弱くなります。このため心臓は、以前より強い力で血液を送り出すようになります。つまり高血圧になる訳です。
思い返してみれば、今までの筋トレは上半身のトレーニングのウェイトが多かったです。元々は脚の衰えを危惧して鍛え始めたのでしたが、あまりの筋肉のなさに驚き、結果的に多くは上半身のトレーニングでした。
ふくらはぎトレーニング
ところで「ふくらはぎ」は、どうやって鍛えることができるのでしょうか?。
これも調べたところ、爪先立ち・かかと上げ運動(カーフレイズ)が良いようです。
運動方法は、
- 壁に向かって立ち、両手を壁につきます。
- かかとを上げ、爪先立ちします。
- かかとを下げ、かかと部分の着地寸前に、再度かかとを上げ爪先立ちします。
- 3を決めた数だけ繰り返します(例、15回)。
参考: 筋トレ職人の実践講座 - オーソドックス カーフレイズ
取り敢えず私は、この運動を15回×3セットやってみました。
初めての爪先立ち・かかと上げ運動の一時間後に、血圧測定してみました。するとなんと、上の血圧(拡張期血圧)が今まで見たこともない数値である、166mmHgもありました。
一瞬、高血圧の人はやってはいけない運動なのかなとも思いましたが、僅かな運動で血圧が上がるということは、逆に考えれば効果があるのではないかと思い直しました。このため、爪先立ち・かかと上げ運動を毎日続けることにしました。
筋肉トレでは休息が重要と言われています。これは筋肉に負荷をかけることにより筋肉繊維が破断し、暫く後に再生することにより筋肉が太くなるというメカニズムに基いています。このメカニズムは、超回復と言われたりしています。一般的に、数日おきに筋トレをした方が効果的です。休息期間を挟まずに筋トレを続けると、筋肉が破壊されたまま回復しないため、逆に萎縮する可能性があります。
「ふくらはぎ」の筋肉は回復が早いため、毎日トレーニングしても大丈夫だと言われています。しかし筋肉が非常に弱くなっているなどの個人差があると思いますので、トレーニングする場合は、様子を観ながら間隔を調整する必要があります。
もう一つ、ふくらはぎの筋肉が硬くなり機能不全になっている場合があります。その話は次回紹介します。(2014.04)